物語

【虹を求めて】旅打ち遠征したら地元プロと揉めた話

ども、るきのです!

今日は物語形式で思い出を語りたいと思う。

 

その名もずばりタイトルは「虹を求めて」

 

どうだ、なんかロマンティックでしょう?

ではさっそくどうぞ!

ウルトラマンウォーズ遠征記

あなたはこの台をご存じだろうか。

そう知る人ぞ知る名機「ウルトラマンウォーズ」だ。

 

この台は当時にしては革新的な内部システムを多数搭載していた。

リセットが美味しかったりハイエナが出来たりもしたんだが

 

それよりもヤバい機能を搭載していた。

それが「台が虹色に光っていたら実質設定6」というアホアホシステムだ。

 

どういうことか。

ようは外から設定6が丸わかりだったのである。

俺が通ってた店なんか、開店前のガラスの向こうからこの台が虹色に光ってるのを何台も確認できた。

 

当時の行動力のあるプロは、この台の虹モードを追って日本各地を遠征していた。

そして何を隠そうこの僕も、その馬鹿の一人だったのである。

地元プロと揉める!?

確かあれは山形県での出来事だったと思う。

 

小規模ローカルの地元密着店にウルトラマンウォーズが4台ほど導入されていた。

自分の経験上、こういう店は台に関する知識が乏しい可能性が高い。

 

ウルトラマンウォーズなど特殊すぎるスペックの台の場合、

内部仕様を知らないまま営業で使ったりしているのだ。

 

それ狙いで朝並ぶと、プロの並びは0。

入店すると昨日の下見のまま虹台は鈍く淡くボンヤリと光っていた。

 

うし、実質設定6ゲットだ。

 

その日は終日打ち切って確か2000枚くらい出たんだと思う。

当然明日も虹台据え置きを狙うつもりだった。

 

そこで事件が起きる。

翌朝、開店1時間半前に店に到着すると…

若いあんちゃんが入り口に座っていた。

 

当然この時点でこちらとしては「あ、虹台狙ってるんだな」と理解した。

とはいえこのままスゴスゴと引き下がるわけにもいかない。

いくら地元外の人間とはいえ、自分が終日回していた台の据え置きを狙われてハイそうですかと引き下がる程、当時の僕は人間出来ていなかったのだ。

 

以下、会話。

俺「お兄さん何狙ってんの?」

兄「(無視)」

俺「ああ、言いたくないのね。ならいいけど」

 

で、しばらく無言が続いたのだが、

それでも俺は誰に言うでもない独り言を呟いてみたり、

軽く天気のことを振ってみたりした(しつこいwww)

 

そうしたら彼もさすがに無碍にできないと思ったのかポツリポツリと雑談に応じてくれるように。

 

俺は地元外の人間であることも正直に伝え、そろそろ別の地域に行こうかなと思ってるとも言ってみた。

 

すると…

 

兄「ウルトラマンウォーズですよね?すみません、俺打ちます。」

と狙い台を白状しやがったのであるw

 

ここで俺がオラオラ系の輩なら

「おいおい、俺が昨日打ってた台なのにウンタラカンタラ」

みたいな感じで剥がしに行くんだろうが…

 

俺は兄ちゃんの一匹オオカミ的な態度が嫌いになれなかった。

地元はあちらだし今日くらい引き下がってもいいか。

 

というわけで別店舗の朝一打てる台を打ちに車を差し向けたのだった。

後日談

問題はその次の日である。

閉店前に下見しにいったら当然ながらウォーズは虹継続で辞めてある。

 

このままいけば明日もおそらく据え置きだろう。

そこでちょうど店内にいた兄ちゃんに声をかけた。

 

「ねえねえその台ローテーションで打たない?」

つまり明日は俺に打たせろって意味ね。

ここらへんは少し火花が散ったが、結局アチラが折れてくれた。

 

まあ翌日いったら虹消えてたんだが←

ちなみにこれはもしかしたら兄ちゃんが店に声をかけた可能性もあるかなと思ってる。

 

面倒くさいヤツに居座られるくらいなら、店に教えて別に地域に行ってくれたほうが良いとの判断だ。

 

実際、常連になると、こういう技で店と半ば癒着する特権がある。

このことは少し頭の片隅にいれておくとよいだろう。

つまり店の人間とは仲良くしとけってことだ。

さらに後日

兄ちゃんは用事があって半日別の地域に行くと言っていた。

別に虹じゃなくてもハイエナで打てる台があったので、朝打たせてもらうことにしたんだ。

 

そうしたらその台がなんと朝一数ゲームで自力でプレミアムチェリーを引いてしまう。

プレミアムチェリー=虹化確定=実質設定6

だ。

 

こんな良い時間帯に最高のフラグを引くとは。ついてるついてる。

一人ほくそ笑みながら消化していると…

 

今度は俺の隣の台が虹化して辞めた。

さすがド田舎。客層が甘すぎて知識が全くない。

 

俺は兄ちゃんにLINEを入れた。

僕「虹台ひとつ空き台になったけど、来る?」

兄「あ、打ちたいかもです」

僕「掛け持ちはしない主義だから出来ないけど、コインを1枚入れて下パネル消灯は消しておくね(虹が目立ちにくくなる)」

兄「もちろんそれで大丈夫です」

 

そんなこんなで無事、兄ちゃんも虹台に着席。

どんな因果か、もともと軽く揉めた二人が、仲良く肩を並べて虹台を消化することになるとは。

 

僕も、兄ちゃんも、普段は独りで孤独に打ってるプレイヤーだ。

でも何かの縁で隣り合いながら因縁の台のレバーを叩く。

 

俺に激アツの場面が訪れた。

兄ちゃんが見てる。

俺が「この台のレバー叩いて」と目で合図する。

兄ちゃんがレバーを叩いた。

チャンレンジ成功!!

椅子の下のほうで控えめにタッチ。

 

こんな感じのやりとりをしながら楽しく打つことが出来た。

そんな不思議な思い出。

未だに印象に残っているのでこうして記事に残しておいた。

 

普段はライバル同士なんて殺伐した関係が普通だけど

でも同じスロットを愛好している同好の士であることに代わりはないんだよな。

 

そんなことを思いながら高速を運転して地元を目指した。

ヘッドライトが道路を照らし続ける。

それをぼんやりと眺めながら家路についた。

 

~完~

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